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テントクリーニング

テントがカビや焚き火で臭い!キャンプ中や前後にやりたい消臭方法や対策まとめ

キャンプ場で広げたときや帰宅後に片付けをしているとき、テントに付いたカビや焚き火の臭いが気になった経験はありませんか?
 

そのまま放置していると、どんどん臭いが増していき、保管場所まで臭くなるかもしれません。

 

キャンプ中や前後にできる消臭方法や対策を今回まとめました。

 

参考にしてみてください。

 

 

 

テントの臭いの主な原因

 

 

使い方によってさまざまな臭いがテントには付きます。

 

長く使っているテントであれば複数の臭いが合わさっているかもしれません。

 

大事なテントに臭いを付けないよう、まずは原因を知りましょう。

 

テントに付く臭いの代表的な原因を以下にまとめました。

 

 

◾️カビや生乾きの臭い

 

まずは、カビや生乾きによる臭いが考えられます。

 

カビや生乾きの臭いは、雑菌と水分が原因です。

 

汚れがついたまま十分乾かさずにテントを収納すると、雑菌が繁殖して生乾き臭が起こったりカビが発生したりします。

 

湿度の高い梅雨から夏場にかけての時季はとくに注意が必要です。

 

 

◾️焚き火(煙・すす)の臭い

 

キャンプで焚き火を行うと、いぶされたような臭いがテントに染み付くでしょう。

 

焚き火による臭いの原因は主に煙や“すす”です。

 

熱されると可燃性のガスを薪は排出します。

 

その一部が燃え切らずに未燃焼ガスになり、煙や“すす”になって漂ったのち、テントに付いて臭いのもとになるのです。

 

 

◾️そのほか

 

焚き火のほかに、煙の原因としてバーベキューが考えられます。

 

食材を焼いたときに出る煙の臭いがテントに付きます。

 

炭を使用したバーベキューの煙は、油が焼けて発生したものが大半です。

 

肉や鉄板に付いた油が高温で熱されて、独特の臭いを発する煙になります。

 

また人がかいた汗も、テントが臭くなる原因の1つです。

 

高温多湿の夏場は、とくに多くの汗をかくので、蓄積されていくと強烈な臭いにつながるでしょう。

 

さらに土や草の臭いが原因の場合もあります。

 

地面に直接触れるテントの底面には、土や草がこびり付きやすいです。

 

そのまま放置した結果、汚れや水分と混ざって不快な臭いを発生させているのかもしれません。

 

 

 

テントの臭い取りの方法

 

 

テントの臭いを取る方法はいくつかあります。

 

軽度であれば簡単に取れますが、臭いが染みついている場合は工夫が必要です。

 

さらに臭いの原因によって消臭方法も変わってきます。

 

カビと焚き火の臭いに分けて代表的な消臭方法を以下にまとめました。

 

参考にしてみてください。

 

 

◾️カビによる臭いの場合

 

【臭いが軽度の場合:陰干しをする】

 

直射日光を当てると、早く乾きはするものの、紫外線によってテントが劣化する場合があります。

 

カビによる臭いが軽度の場合は、日陰で干しましょう。

 

汚れが付いているのであれば、陰干しをする前に毛先のやわらかいブラシでテント全体を軽くブラッシングします。

 

なるべく折り重なる部分が少ないように工夫し、風通しのよい場所で干しましょう。

 

地面の湿気を吸収しないように、土や草のある庭よりも、ベランダ干しをおすすめします。

 

【テントのカビが一部の場合:汚れとカビを取る】

 

テントの一部にカビが生えている場合は専用のスプレーを使う方法があります。

 

ただし塩素系漂白剤を含んでいるカビ取りスプレーを使用すると、生地が傷むかもしれません。

 

「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤か、中性洗剤を少量含ませた雑巾などで汚れとカビを優しく拭き取りましょう。

 

また中性洗剤を使う場合は、殺菌力が低いため、湿気の多い場所で保管するとカビが再発するリスクに注意が必要です。

 

洗浄した後はしっかりと乾燥させ、保管場所を選びましょう。

 

【テントのカビが広範囲の場合:丸ごと洗う・クリーニングに出す】

 

広範囲にわたってカビが生えている場合やテントにこびり付いている汚れがひどい場合は、丸洗いをした方がいいでしょう。

 

傷つけないようにテントを洗浄するためにはいくつかのコツがあります。

 

テントの丸洗いおよびカビ取りを自分で行う方法は、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらを参考にしてください。

 

 

また自分で洗ったり干したりするスペースや時間が無い人はクリーニングに出すのがおすすめです。

 

大型のテントやデリケートな素材が使われているのであれば、専門業者に任せる方がいいでしょう。

 

 

◾️焚き火による臭いの場合

 

【風を当てる】

 

焚き火による臭いは、生地のすき間に入っている煙の微粒子が原因です。

 

煙の微粒子は風によって運ばれてきます。

 

テントを風に当てると、臭いのもとである煙の微粒子が飛んで臭いのケアができます。

 

ある程度風が吹いている日であれば、キャンプのあとに広げて放置しておくと臭いが残りにくいでしょう。

 

風が吹いていない日は、扇風機やサーキュレーターなどでテントに風を当てておくと焚き火の臭い軽減になります。

 

【乾燥させる】

 

水分を飛ばして乾燥させると、煙の微粒子が飛びやすくなります。

 

お風呂場に乾燥機が付いている場合は、テントを乾燥させながら扇風機などで風を当てると効率的に臭いを飛ばせるでしょう。

 

ただし洗濯乾燥機(洗濯機の乾燥機能)でテントを乾かすのはNGです。

 

生地が傷むだけでなく、洗濯乾燥機を金具で破損させる可能性があります。

 

とくにコインランドリーでは、機械破損によって修理費などの弁償をしなければならない可能性があるため、決して使用しないでください。

 

【蒸気をあてる】

 

焚き火の臭いがしつこい場合は蒸気を当ててみましょう。

 

臭いのもととなる煙の微粒子が蒸気に移り、乾かした際に臭いごと蒸発してくれます。

 

浴槽にお湯をはった状態のお風呂場で広げると、テント全体に蒸気を当てられます。

 

もしくはキャンプ中に張った状態で、テント内でお湯を沸かして蒸気を当てるのもいいでしょう(一酸化炭素中毒やテント火災に注意)。

 

テント全体が湿るまで蒸気を当ててしっかりと乾かすと、臭いが取れやすくなります。

 

【消臭剤(消臭スプレー・重曹・活性炭など)を使う】

 

手っ取り早く臭いを消したいのであれば消臭剤を用いるとよいでしょう。

 

ただし衣類用の消臭スプレーなどでは、焚き火による強い臭いは消えないかもしれません。

 

焚き火の臭いを消したいのであれば、キャンプ用の商品を使うと効果的です。

 

 

また重曹や活性炭でも、焚き火の臭いのケアはできます。

 

使用後のテントを重曹と一緒にビニール袋の中へ入れておくだけで、焚き火の臭い軽減につながるでしょう。

 

キャンプ後の撤収時にパッキングして、帰宅している車内で置きながら消臭しておくと効率的です。

 

ただし重曹が付いた部分は防水加工が剥がれる可能性があるので、使用する際は注意してください。

 

【洗う・クリーニングに出す】

 

焚き火の臭いがどうしても取れない場合、テントを洗うのも1つの手段です。

 

自分で洗う際は、生地の傷みや色落ちを考慮して酸素系もしくは中性の洗剤を使うようにしましょう。

 

なおプロではない人が自分で洗浄すると、汚れを落としきれなかったり、テントの劣化を早めたりする可能性があります。

 

テントを長持ちさせたいのであれば、クリーニングの業者に出すのがおすすめです。

 

 

 

テントの臭いを予防するポイント

 

 

テントの臭いを予防するにもいくつかのポイントがあります。

 

ポイントを抑えておくだけで、臭いの付き方が変わってくるはずです。

 

カビと焚き火による臭い対策をそれぞれ4つずつチェックしてみましょう。

 

 

カビによる臭いの対策

 

【雨の日はキャンプに行かない】

 

雨の日はキャンプに行かないのも臭い対策の1つといえます。

 

紹介したとおり、カビが生える主な原因の1つは水分です。

 

結露などでどうしても濡れはするものの、雨で過度にテントが濡れやすい状況にもかかわらず無理して行かなくてもいいのではないでしょうか。

 

 

また雨でサイトがぬかるんでいると泥などの汚れが付着しやすく、カビの発生や臭いにつながります。

 

付いた汚れも、雨が降っていては撤収時に落として帰るのは難しいです。

 

汚れを落とせる環境やテントを広げて干せるスペースが確保できない場合はとくに、天気に配慮するのをおすすめします。

 

天気予報に加えて、キャンセルに関するルールをキャンプ場の利用規約で確認し、迷惑や負担にならないようにしましょう。

 

【防水・撥水加工をしておく】

 

ほとんどのテントには防水・撥水加工が元々なされています。

 

しかし使い続けていると効果が薄れてくるでしょう。

 

防水・撥水効果が落ちると、水分が生地の中にまで染みやすくなります。

 

深くまで染みこんだ水分は乾きにくいので、カビが発生しやすくなるでしょう。

 

防水・撥水加工ができる溶剤が市販されているので、長く使っているテントはとくに、キャンプの事前に塗り直しておくと臭い対策になります。

 

【撤収時に乾燥+拭き上げ (濡れたまま放置しない)】

 

カビや臭いを発生させないために、濡れたままでテントを放置しないでください。

 

晴れた日のキャンプであれば、撤収時に現地でしっかり乾燥させてから持って帰るのが臭い対策の基本です。

 

細かい部分までしっかりと拭き上げて水分が残らないようにしましょう。

 

濡れたまま持ち帰ったとしても、なるべく早く乾燥させるのが重要です。

 

【湿度の低い場所で保管する】

 

テントの保管場所にも注意しましょう。

 

保管場所の湿度が高いと、使っていない間にカビが生えて臭ってくる可能性があります。

 

なるべく風通しがよくて湿度の低い場所で保管しましょう。

 

もし適切な保管場所が無い場合は、定期的に換気をするか、除湿剤などを入れておくとカビや臭いを対策できます。

 

もしくはクリーニング業者の保管サービスを利用するのも有効です。

 

そのほかカビ対策の詳しい情報は以下の記事を参考にしてみてください。

 

 

 

焚き火(煙・すす)による臭いの対策

 

【煙がかからないように設営をする】

 

設営場所を工夫すると、テントに煙がかからず臭いの対策になります。

 

焚き火やバーベキューをする場合、風上にテントを張るとよいでしょう。

 

ただしいつも一定方向から風が吹くとは限りません。

 

焚き火やバーベキューとテントの間に「陣幕」を張ると、煙がさえぎられるため臭い対策に効果的です。

 

【煙を減らす】

 

薪の水分量によって煙の発生量は異なります。

 

しっかりと乾燥した水分量の少ない薪を選ぶと、焚き火の煙を減らせるでしょう。

 

また焚き火の温度管理も大切です。

 

燃焼温度が低いと、薪の成分が完全燃焼できずに黒い煙が立ってしまいます。

 

しっかりと風を送り込んで高温で燃やす工夫が必要です。

 

 

また煙を少なくしたい場合、「二次燃焼構造」の焚き火台を使うとよいでしょう。

 

一般的な焚き火台では、未燃焼ガスが発生して煙の原因になります。

 

二次燃焼構造の焚き火台であれば未燃焼ガスまで燃やせるので、煙の発生量を減らして臭いも防止できるのです。

 

【煙を浴びた服やギアをテント内に入れない】

 

焚き火の煙を浴びた服をテントに持ち込むと臭いが移ります。

 

そのままの服で寝たら、次の日にはテントが煙臭いでしょう。

 

焚き火をするときとテント内で過ごすときの服を変えれば、臭い移りを防止できます。

 

また服だけでなく、焚き火の臭いが付いたギアもテントに持ち込まないようにしましょう。

 

 

 

テントのカビ・汚れ・臭い取りはクリーニング業者・大和屋におまかせ!

 

 

今回紹介したように、カビも臭いも原因は汚れと水分です。

 

テントを長く使うには、しっかりとしたカビ・臭い対策に加えて、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

しかし完璧なメンテナンスをご自身で行うのは難しいでしょう。

 

こちらも紹介したとおり、メンテナンスを自分で行うには破損や変色などのリスクを伴います。

 

 

そのため大切なテントのメンテナンスはクリーニング業者に相談するのがおすすめです。

 

老舗クリーニング店の大和屋は、ほぼ手作業でテントを丁寧に洗浄しています。

 

保管サービスも無料で利用可能です。

 

適切な収納場所がない人はぜひ利用ください。

 

さらに独自の防カビ加工サービスを施せば、5年間効果の持続が期待できます。

 

大和屋の詳細については以下の専用ページで紹介しています。

 

ぜひご覧ください。

 

 

※テントのカビについてのほかの情報は、下記の記事をチェックしましょう。

 

 

【おことわり】

 

ヤマトヤクリーニングで洗浄する場合を除き、本記事で紹介している方法を大和屋が推奨しているわけではありません。

 

記事の内容に従ってテントのカビ取りや臭い取りをする場合、あくまでご自身の責任で行なってください。