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スーツのカビの取り方・落とし方!自宅でできる応急処置からクリーニングの重要性も解説

クローゼットからスーツを取り出したら、カビが付いていて困っているところではありませんか?

 

スーツのカビを取るには、いくつかのコツがあります。

 

スーツに付いているカビを落とす方法にくわえ、原因や予防法などを今回確認しましょう。

 

 

スーツのカビの取り方・落とし方

 

 

スーツのカビを自宅で・一時的に落とす方法をいくつか紹介します。

 

ただし、生地によっては傷む可能性がある方法もあります。

 

また繊維の奥まで入り込んでいるカビであれば、完全に取り去るのは難しいです。

 

あくまで応急処置である点を頭に置きながら確認してみてください。

 

 

白カビの取り方・落とし方

 

基本的に白カビはスーツなどの表面にできるものです。

 

繊維の奥まで入り込んではいないので、はたけば落ちる場合が多いでしょう。

 

ただし白カビには、毒性を持っている種類があります。

 

はたき落とす際には、吸い込まない・周りに飛散しないように注意し、ビニールに入れて屋外まで持って行ってから行いましょう。

 

 

白カビの応急処置としては、下記の3つの方法があります。

 

 

(1)エタノール(アルコール)で拭き上げる

 

消毒用のエタノールを使って、白カビの応急処置は可能です。

 

まず屋外に出て白カビをはたき落とします。

 
白カビがある程度落ちたら、ブラシに消毒用のエタノールを付けてスーツを軽くたたきます。

 
仕上げに白カビが生えていた箇所をドライヤーで乾かしましょう。

 

ドライヤーを使う際にはスーツへ近づけ過ぎず、一定の距離を保って使用すると生地を傷めずに乾かせます。

 

 

(2)湯に付けてたたく

 

まずは40度くらいの湯でタオルを濡らして絞ります。

 

タオルでスーツを軽くたたきながら、白カビを落としていきましょう。

 

カビが生えていた部分にあて布をして、アイロンをかけます。

 

スーツが傷む可能性があるので、アイロンをかけるときは必ずあて布をしましょう。

 

 

(3)乾燥機にかけてカビを死滅させる

 

まずはスーツの洗濯表示を見て、乾燥機が使える生地かを確認しましょう。

 

乾燥機が使える生地であれば、50℃以上で30分ほど乾燥機にかけます。

 

白カビは高温に弱いので、たいていはこの方法で死滅するでしょう。

 

ただし上記の方法でも白カビの根絶は難しいです。

 

再発を防ぎたいなら、カビが付いたままでよいので、クリーニング(ドライクリーニング)に出すことをおすすめします。

 

 

黒カビの取り方・落とし方

 

黒カビは繊維の奥まで入り込んでいる場合が多く、簡単には落ちません。

 

塩素系漂白剤を使えば色素を落とせなくはないですが、ウールやシルクなどの素材は傷む可能性があるため使用しないでください。

 

塩素系漂白剤でも傷まない生地であることを確かめた後、下記の手順で応急処置をしましょう。

 

1.湯に漂白剤を溶かして、タオルを浸す

2.タオルを絞ってスーツの黒カビをたたきながら落とす

3.タオルを水に浸して絞り、さきほどと同じ箇所を軽くたたく

4.漂白剤が落ち切るまで、3を繰り返す

5.黒カビが生えていた箇所をドライヤーで乾燥させる

 

 

黒カビは自力で落とすのが難しいので、カビが付いたままでよいので、クリーニング(シミ抜き)に出すのがおすすめです。

 

 

 

スーツにカビが付く原因

 

 

スーツにカビが発生する条件はいくつかあります。

 

中でも代表的な3つの原因を紹介しましょう。

 

 

水分・湿気

 

スーツにカビが発生する原因の1つは水分です。

 

汗や雨で濡れたスーツを乾かさずに収納したり、通気性が悪い・湿度の高い環境で保管したりしているとカビは発生します。

 

スーツ本体が濡れていなくても、湿気を含んだ服を同じクローゼットに入れるとカビは発生しやすいです。

 

湿度60%以上の環境だとカビは繁殖しやすいので、雨の日や梅雨時季などは十分注意しましょう。

 

 

汚れ

 

スーツに付いた汚れによってカビは発生します。

 

特にカビが増殖しやすいのはタンパク質と糖質の汚れです。

 

一日中着るスーツには皮脂汚れがたまりやすいので、カビの発生源になり得ます。

 

また食べ物や飲み物が付いたスーツを洗わずに放置しているのもよくありません。

 

 

温度

 

カビの発生条件には温度も関係してきます。

 

寒いとカビは活動が鈍化し、温かくなると一気に活発化します。

 

特に20〜30℃あたりが、カビが発生しやすい温度です。

 

湿度も温度もカビにとって最適な梅雨時季は、十分に気を付けましょう。

 

 

 

スーツにカビが付かないようにする予防法

 

 

カビが発生する原因をふまえて、スーツにカビが生えないようにする予防法を知っておきましょう。

 

代表的な3つを紹介します。参考にしてみてください。

 

 

スーツの着方やケア方法を見直す

 

(1)十分に乾燥させてから収納する

 

着用後のスーツには大量の汗がしみ込んでいます。

 

すぐにクローゼットへ収納すると、内部の湿度が上がってカビが発生しやすい環境を作ってしまうでしょう。

 

スーツはすぐにしまわず、十分に乾燥させてからクローゼットに収納するのがおすすめです。

 

 

(2)ブラッシングをして汚れを落とす

 

スーツにホコリや食べカスなどが付いているとカビの栄養源になります。

 

スーツを着用した後は、ブラッシングをして表面に付いている汚れを落としておきましょう。

 

 

(3)複数枚を着回して、乾燥とケアができる期間を確保する

 

何着かのスーツを着まわすのも、カビ予防には効果的です。

 

同じスーツを毎日来ていると、汗や汚れがたまっていきカビの原因となります。

 

複数枚でローテーションを組めば、小まめに乾燥やケアができ、カビが発生しにくくなるでしょう。

 

 

スーツの収納環境を見直す

 

(1)詰め込み過ぎないようにして、風通しをよくする

 

服が詰め込まれた収納場所は通気性が悪いです。

 

風が通らない収納環境では湿気がこもりやすいため、カビが発生する可能性は高まります。

 

大切なスーツを収納する環境では特に、できる限りスキマを開けて保管しましょう。

 

 

(2)除湿材などで湿度を下げる

 

カビ予防には除湿剤の利用もおすすめです。

 

手軽に湿度を下げられるので、さまざまな収納環境で使いやすいでしょう。

 

収納場所の全体を除湿したいなら置き型タイプを、特定のスーツをカビから守りたいなら吊り下げタイプを使うのがおすすめです。

 

 

(3)こまめに掃除をする

 

クローゼットの中をいつもきれいにしておくのも、カビ対策には有効です。

 

スーツだけでなく収納環境にあるホコリや汚れからも、カビは発生します。

 

こまめに掃除をして、カビの栄養源を絶ちましょう。

 

 

クリーニングを利用する

 

(1)汚れたらすぐにクリーニングに出す

 

汚れが付いたスーツは、できるだけ早くクリーニングに出すのがおすすめです。

 

スーツの中にしみ込んだ汚れは、目視できない場合もあります。

 

そのまま使って、気付かない内にカビが発生してしまうかもしれません。

 

スーツのカビを予防するなら、汚れたらすぐにはもちろん、定期的にクリーニングに出すのがよいでしょう。

 

 

(2)クリーニングから返ってきたら、ビニールのカバーを外す

 

ビニールは、通気性が悪くて湿気がこもりやすい素材です。

 

ビニールのカバーをかけたままでは、スーツに湿気がたまってカビが発生しやすくなります。

 

クリーニングから返却されたスーツは、必ずビニールのカバーを外して収納しましょう。

 

 

(3)衣替えのときにクリーニングに出し、来シーズンまで預かってもらう

 

クリーニングの保管サービスを使うのも、カビ予防には効果的でしょう。

 

衣替えの際にスーツをクリーニングに出す人が多いのではないでしょうか。

 

保管サービスのあるクリーニング業者なら、来シーズンまで適切な環境でスーツを保管してくれます。

 

大切なスーツをよりよい状態で保ちたいのであれば、保管サービスを利用しましょう。

 

 

 

スーツのカビに関するQ&A

 

 

スーツのカビに関する予防法や原因を紹介してきましたが、ほかにも疑問が残っている人がいるかもしれません。

 

スーツのカビに関するよくある質問について、簡単に回答してみました。

 

 

スーツのカビはファブリーズでも取れる・落とせる?

 

消臭材・芳香剤の「ファブリーズ」(P&G)の中には布製品への除菌効果が期待できる商品もあります。

 

ただし、すでに生えてしまったカビの根絶まではできません。

 

エサとなる雑菌などを抑制する効果は期待できるので、カビが生える前の予防に利用するのはいいかもしれません。

 

 

スーツにカビが生えたとき、自宅で洗濯してもいい?

 

「洗濯可能」と謳っているスーツもありますが、洗濯してもカビが死滅しません。

 

また洗い方によってはスーツが傷む可能性もあります。

 

カビが生えた場合はクリーニングに出すのがおすすめです。

 

 

スーツがカビ臭いときの対処法は?

 

アイロンのスチームを当ててカビを死滅させると、多少は臭いが和らぐかもしれません。

 

ただしあくまでも応急処置です。

 

時間に余裕がある場合は、きちんとクリーニングに依頼しましょう。

 

 

スーツにカビが生えてクリーニングに出すとき、そのまま出すのがいい?応急処置をしてからの方がいい?

 

カビの生えたスーツは、そのままクリーニングに出してください。

 

ほかのシミも同様に、下手に処置をすると汚れやシミが繊維の奥深くに入ってしまい、かえって汚れが落ちにくくなります。

 

スーツの生地を傷める可能性もあるので、できるだけ応急処置などは行わずにクリーニングに出しましょう。

 

 

 

スーツのカビを取る・落とすならヤマトヤクリーニング!

 

 

今回はスーツのカビについて、自宅での応急処置・原因・予防法などについて紹介しました。

 

何度も記載したように、一度カビが生えたスーツはクリーニング業者に依頼するのがいいでしょう。

 

 

お気に入りのスーツを依頼するならば、1958年創業の老舗クリーニング屋である大和屋が提供している「ヤマトヤクリーニング」をぜひご利用ください。

 

職人による、技術の高い丁寧な仕事が評判のサービスです。

 

宅配クリーニングサービスを行っているので、全国どこからの依頼にも対応できます。

 

預かりサービスもあるので、シーズンオフのスーツも安心です。

 

 

さらにカビの付いたスーツの場合、大和屋独自の特殊しみ抜き加工「バブルクリーニング」がおすすめです。

 

特殊な泡を使って、素材を傷付けずに頑固なカビもきれいに落とせます。

 

色物のスーツも利用可能です。

 

バブルクリーニングの詳細は、下記の専用ページにまとめてあります。

 

ぜひご確認ください。

 

https://www.yamatoyacleaning.jp/view/item/000000000238

 

※こちらはオプションなので、単品の購入はできません。

 

【おことわり】

 

ヤマトヤクリーニングでのクリーニングを除き、本記事で紹介している方法を大和屋が推奨しているわけではありません。

 

記事の内容に従ってスーツのカビ取りをする場合、あくまでご自身の責任で実行してください。