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布団クリーニング布団の打ち直し

羽毛布団の打ち直しの値段は?料金の目安やサービスの基本を解説

羽毛布団が劣化してきたからと「打ち直し」を検討しているところではないでしょうか。

 

とくに、いくらぐらいが値段の相場なのかが気になって調べている人もいるでしょう。

 

羽毛布団の打ち直しにかかる値段の相場感と合わせて、基本的な情報をまとめてみました。

 

ご自身の羽毛布団と照らし合わせ、打ち直しを検討してみてください。

 

 

 

羽毛布団の打ち直しの値段として目安の金額は?

 

 

羽毛布団の打ち直しにかかる値段は、依頼内容や店によってさまざまと考えるのがよいでしょう。

 

「27,000円~70,000円」(カジタクオンライン)や「2~4万円」(快眠タイムズ)と具体的な金額を記載しているWebページも散見できますが、公的なデータは確認できませんでした。

 

目安にするにも、数万円の幅があって参考にしにくいと感じられたのではないでしょうか。

 

 

「さまざま」と冒頭で書いたのは、「依頼内容」でいえば追加する羽毛の種類・量および仕立ての方法など、「店」でいれば立地や規模などによって、値段が変化するからです。

 

高級な羽毛の追加や保温性に優れた独自の仕立てをする場合は値段が高くなるでしょう。

 

簡単な構造の仕立てで羽毛の追加も行わない場合は、比較的安価で済むはずです。

 

 

羽毛布団の打ち直しサービスの料金例

 

相場金額として一つに集約するのは難しいので、クリーニング店や布団屋が行っている羽毛布団の打ち直しサービスの料金例を調査して個別でまとめました。

 

会社内での上限・下限と、代表的なサービスの値段を記載しています。

 

目安として参考にしてみてください。

 

※以下は、シングル/掛け布団の値段で統一しています。サイズによる違いがありますので、詳しくは各社のWebページをご確認ください。

 

西川株式会社 22,000円~198,000円(税込)

レギュラーリフォーム(羽毛片寄り防止キルト):48,400円

 

昭和西川 24,970円~96,800円(税込)

プレミアムプラン ハンガリーグース90%(30マス立体キルト):55,000円

 

丸八真綿 81,400円~104,500円(税込)

レギュラークラス(二層式立体キルト):81,400円

 

イオン 17,380円~21,780円(税込)

標準パック(一層式立体キルト):17,380円

 

ヤマトヤクリーニング 20,240円~57,200円(税込)

ライトコース(一層式立体キルト):24,640円

 

■生協 組織(地域)ごとで差があります。

コープライフサービス(神奈川県・静岡県・山梨県) 24,200円~41,800円(税込)

 本掛け布団 サンフラワー(立体キルト):31,900円

コープかがわ 19,580円~44,000円(税込)

 二層式立体ツインキルト 60番手:38,500円

コープこうべ 30,580円~45,320円(税込)

 ピラミッドキルト仕様:34,320円

生協ひろしま 25,080円~34,320円(税込)

 ツインキルト、60サテン超長綿、二層式:32,780円

 

 

 

羽毛布団の打ち直しサービスとはそもそも何?

 

 

打ち直しとは布団の再生加工を意味する言葉です。

 

“リフォーム”とも呼ばれます。

 

羽毛布団の場合、側生地の取り替え・中身の羽毛の洗浄・新しい羽毛の追加がメインです。

 

ホコリやヘタった羽毛を取り除くために、専用の機械を使う業者もあります。

 

洗浄や乾燥を終えた後は、新品のようなふっくら感が再生します。

 

 

クリーニングとの違いは羽毛のメンテナンス方法です。

 

クリーニングでは、羽毛布団をそのまま丸洗いします。

 

打ち直しでは、中身をすべて出してから丁寧に洗浄し、新しい羽毛の補填などを行います。

 

 

そもそも、ダウンの羽毛布団を作るのには約150羽分もの水鳥の羽が必要です。

 

貴重かつ高級であるため、打ち直しによって大事に使われるのです。

 

10〜20年ほど羽毛布団は使用可能といわれています。

 

しかし5年以上使っていると、中身の羽毛がヘタって全体的にボリュームが無くなってくるのが一般的です。

 

そこで5~10年目までを目安に打ち直しをして再利用するのが望ましいとされています。

 

生地が傷んだ・羽毛が出ている/偏っている・ニオイが気になる・ボリュームがなくなったなどの不具合があれば、年数に関係なく打ち直しを行うとよいでしょう。

 

 

羽毛布団の打ち直しの種類

 

日本羽毛製品共同組合によって羽毛布団の打ち直しは3つに分類されています。

 

依頼するときの参考にしてみてください。

 

■プレミアムダウンウォッシュ仕上げ

布団を解体し、羽毛を専用の洗濯機で水洗いします。

その後、細かい汚れを丁寧に除去して新品の羽毛を補填し、新調した布団生地で仕立て直し加工をします。

 

■ダウンウォッシュ仕上げ

布団の中身の羽毛を水洗いして汚れを落とします。

必要に応じて新品の羽毛を補填し、新調した布団生地で仕立て直しをします。

 

■ふとん生地交換仕上げ

布団の中身は洗浄せず、必要に応じて新品の羽毛を補填して新調した布団生地で仕立て直しをします。

 

 

 

羽毛布団の打ち直しのメリット・デメリット

 

 

羽毛布団の打ち直しにはメリットとデメリットがあります。

 

布団の種類や状態によっては、デメリットの方があなたには大きく関係してきて、買い替えた方が好ましい場合もあります。

 

打ち直しか買い換えかを見極めるポイントでもありますので、参考にしてみてください。

 

 

羽毛布団の打ち直しのメリット(長所・利点)

 

■愛着がある布団を長く使い続けられる

 

使い慣れた寝具の方が寝やすい人や、布団に特別な思い入れがある人には打ち直しがおすすめです。

 

打ち直しをすると、長く使っていて愛着がある布団を使い続けられます。

 

ヘタってきたけど捨てられない布団は、打ち直しを検討してみましょう。

 

 

■新しく購入するより安価に抑えられる可能性がある

 

原材料費の高騰や為替の影響で、羽毛布団を新たに購入すると昔より高くつく可能性があります。

 

ダウン(羽毛)とフェザー(羽軸がついた羽根)が「羽毛」として布団には詰められており、ダウンの割合が高ければ高いほど一般的に高級品とされています。

 

ダウンの割合が高い布団であれば、打ち直しをすると新しく購入するより安価に抑えられるでしょう。

 

一方、ダウンの割合が低い布団を打ち直しすると、新品で買うよりも高くつく可能性があります。

 

ダウンの割合が80%以上か・以下かを判断の目安にしてみてください。

 

 

■ごみが減らせる(サイズやボリュームの変更もできる)

 

羽毛布団を捨てる場合は粗大ごみとして出す必要があります。

 

粗大ごみを出すには手間だけでなくお金がかかります。

 

使えるものを捨てるのは、自然環境を意識したときに望ましくないと思われる人もいるでしょう。

 

羽毛布団の打ち直しをすると、ごみが減らせて処分代も節約できます。

 

またダブルサイズをシングルサイズに打ち直すなど、サイズやボリュームの変更も可能です。

 

邪魔になっていた布団を、使いやすいサイズにリフォームして再利用するのもよいでしょう。

 

 

羽毛布団の打ち直しのデメリット(短所・注意点)

 

■足される羽毛の種類や品質に注意

 

紹介したとおり、羽毛布団を長年使っていると、中身が劣化して段々とヘタってきます。

 

洗浄や乾燥で再生できる場合もありますが、劣化した分の羽毛は打ち直しの際に補填が必要です。

 

その際に足される羽毛の種類や品質により、羽毛布団の性能に差が出ます。

 

羽毛布団に使用される水鳥の種類は、ダックとグースに大別できます。

 

ダックに比べてグースの羽毛は、保温性が高く値段も高いです。

 

安価な打ち直しサービスであれば、ダックの羽毛が追加される可能性を頭に入れておきましょう。

 

また羽毛のかさ高を数値化した「ダウンパワー」という指標があります。

 

ダウンパワーが高ければ品質がよく高価です。

 

店によっては、オプションでダウンパワーを選択できるサービスもあります。

 

使用中の羽毛布団に付いているラベルを確認して同等レベルのダウンパワーの羽毛を追加すると、購入時・新品に近い状態に再生できるでしょう。

 

 

■打ち直しができない布団もある

 

種類や状態によっては打ち直しができない羽毛布団もあります。

 

たとえば羽毛の充填量が少ない夏用の掛け布団や、羽毛の状態が悪過ぎるものは依頼を断られる可能性があるでしょう。

 

ヤマトヤクリーニングの場合、ダウン比率50%未満のもの・キルトが特殊なもの・中の素材が羽毛ではないものに関しては打ち直しができません。

 

超高級羽毛「アイダ―ダック」を使用している布団や、ダウンパッド(羽毛敷パッド)の打ち直しには事前確認が必要なので、個別のお問い合わせをお願いしています。

 

 

■打ち直しができるのは1度が限界

 

打ち直しをしても羽毛の劣化が完璧に復活するわけではなく、基本的に打ち直しは1回しかできません。

 

2回目の打ち直しを考えている場合、おそらく購入からかなりの年数が経過しているでしょう。

 

適正な使用年数を超えた羽毛布団は、打ち直しをしても品質が保てません。

 

打ち直しを過去にしている場合は、買い替えをおすすめします。

 

 

■生地は再利用できない

 

打ち直しのとき、外側の生地を破いて中身の羽毛を出します。

 

打ち直しを終えたあとは、新しい生地に変えるのが一般的です。

 

一度破いた生地は再利用できないので注意しましょう。

 

 

■布団のサイズ・追加する羽毛の量・生地の加工によって値段が変わる

 

布団のサイズ・追加する羽毛の量・生地の加工方法などによって打ち直しの値段は変わります。

 

金額の目安はそれぞれ以下の通りです。

 

・布団のサイズ

シングルサイズに対して、ダブルサイズは約1.5倍・キングサイズは約2倍の値段になります。

 

・追加する羽毛の量

今回調査した各社では、利用料金内(追加費用無し)でシングルの場合100~300gほどの羽毛を補填してくれるところが大半でした。

さらに追加できる場合もあります。

羽毛の種類によりますが、コープライフサービスでは100gあたり1,628円(エコ羽毛90、税込)~2,293円(ホワイトグース90、税込)で羽毛が追加できると紹介されていました。

 

・生地の加工方法

立体キルトでも、一層式と二層式では値段がかわります。

ヤマトヤクリーニングでは、シングルで+6,600円・ダブルで+8,800円にて二層式加工のオプションを提供しています。

 

 

■依頼する時期や納期を考える

 

打ち直しには時間もかかります。

 

依頼するのが繁忙期か・閑散期かで納期も変動するでしょう。

 

羽毛布団をあまり使わない夏場は、依頼が多くて納期も延びると予想できます。

 

布団を使うシーズンやタイミングを考慮しながら、余裕を持って依頼するようにしましょう。

 

 

 

羽毛布団の打ち直しだけでなく、クリーニングも大和屋がおすすめ!

 

 

値段を入口に、羽毛布団の打ち直しに関する基本情報を今回まとめました。

 

最後に、実際に打ち直しをした羽毛布団を使うときの注意点を紹介します。

 

 

まずは、カバーの中に入れて使用してください。

 

カバーをしておけば、傷みや汚れが防げて羽毛布団の寿命が長くできます。

 

また定期的に干すとよいでしょう。

 

側生地の素材によっては、直射日光を避け、陰干しが望ましい場合があるので注意してください。

 

ダニやカビを防ぐために湿度の低い場所に置くなど、オフシーズンの収納にも配慮しながら使いましょう。

 

 

値段についての情報をいくつか紹介したとおり、ヤマトヤクリーニング(大和屋)でも羽毛布団の打ち直しサービスを提供しています。

 

1958年創業の老舗クリーニング企業があなたの大事な羽毛布団を再生します。

 

サービスの詳しい情報は、下記の専用ページからご確認ください。

 

もちろん、布団のクリーニングのご依頼もお待ちしております。

 

クリーニングについての詳しい情報は、下記の専用ページからご確認ください。