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店長ブログ衣類クリーニング

着物クリーニング

着物も着た後はクリーニングが必要


今年は入学式や卒業式で着物を着た方もいらっしゃるのではないでしょうか。

着物は目立たない汚れでも放置してしまうと、カビが生えてしまったり、変色の原因となります。

着物クリーニングを利用して、大切な着物を守りましょう。

着物クリーニングの前に着物洗いについて少し調べてみました。


布状にほどいて洗う「洗い張り」

着物クリーニングには「洗い張り」という方法があります。

「洗い張り」とは、縫い目をほどいて洗い、張りあげた布を仕立てて直す方法です。

洗い張りで布を張りあげる方法には、「板張り仕上げ」と「伸子張り仕上げ」があります。

「板張り仕上げ」では、洗濯した布に糊付けをして、それを板に張って乾かします。

「伸子張り仕上げ」では、反物の形に縫ってから洗い、その両端を引っ張り、多数の伸子(竹の細棒の両端に針をつけたもの)で幅を張り、糊付けして乾かします。


洗い張りは手間のかかる補法ですが利点もあります。

「繰り回し」と言って、仕立て直すときに、傷んだ箇所を入れ替えることができるのです。

例えば、身頃は前後左右、衽は上下、袖は口と付け根を位置替えして使うことができるのです。

また、縫い糸が新しくなるので縫い目の綻び予防にもなります。

更に、「染め直し」もできるので、伝統的なクリーニング方法として今に引き継がれているのです。


ほどかずにそのまま洗う丸洗い

ドライクリーニング


洗い張りが染師の副業として行われたのは室町時代。

その後は洗い張りの時代が長く続きましたが、第二次世界大戦には、ほどかずにシミや汚れを落とす「生き洗い」が登場。

着物の形を保ったまま洗う方法で丸洗いの先駆けとなりました。

その丸洗いに大変革をもたらしたのが50年ぐらい前に誕生した「京洗い」。着物をドライクリーニングで丸洗いする方法が確立されました。

京洗いは、ドライ溶剤で丸洗いしてきれいになり、ほどかないので仕立て代がかからないという合理性が高く評価され、しかもクリーニング店で頼めるので利用者が増えました。

現在ではクリーニング技術が更に進歩して、着物クリーニングの主流となっています。

このように着物クリーニングが生まれたのです。